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若者の「食べログ離れ」は起きてない。なぜ企業は「叩かれたか」

株式会社カカクコムが運営するグルメサイト「食べログ」がメディアの攻撃を受けている。例えば現代ビジネス、プレジデントオンライン、ビジネスジャーナルなど有力メディアで、次々と下記のような記事が掲載されているのだ。

 しかしこれ、よくある「企業叩き」に過ぎないのだ。まず、同事業の売上は年間売上は約330億円(25年3月期実績)で、対前年比約20%増の成長を続け、過去最高を更新。サイトの月間ページビュー(PV)数も23億を超えているのだ。
 いずれもカカクコムの発表だが、上場企業が数字を「盛る」ことは、監査法人も認めず、コンプライアンスの観点からも難しい。すなわち「食べログは成長を続けている」が真実である可能性が高いのだ。
 ちなみに成長の源泉は「予約」。以前は、食べログに店が掲載されていても電話をかけて予約をする必要があったが、今は、「おいしそう!」と思ったらその流れで「何月何日に、何人で、どのコースで」と入力していけば簡単に予約がとれる。カカクコムは、全国のお店と交渉し、時には「パソコンなんか使えないよ」と言う店主に操作方法を詳しく教えてまでこの利便性を実現した。
 素直に拍手を送りたい。なのになぜ、食べログはメディアから「狙われた」のか?

 簡単に言えば、メディアが狙う条件は、下の2つを兼ねた企業、商品だ。

・皆が知っている
・若干のネガティブ要因がある

 まず、有名でなければならない。例えば「丸亀製麺のうどんに異物混入」だから「炎上」するわけで、これが「○○エンジニアリング工業の部品に異物混入」ではニュースにならない。というより、VIEW数(何回読まれたかを示す数で、これが多いと広告収入が増える)が稼げないから、ニュースにしても利益は出ない。
 次に、何かでネガティブな要因を持っていると叩きやすい。反感を持っている人が「またあの会社か!今度は何をやった!?」とみてくれるからだ。その点、食べログは点数やランキングを疑う声もあって、飲食店による訴訟も受けている。「人が提供しているごはんに、誰かがおいしいと食べている食事に点数をつけるなんて」という声もなくはないのだ。そして、記事は「味方」がいると拡散される。食べログに反感を持っていたユーザーが「いいね」をつけ、シェアしてくれれば、メディアはVIEW数が稼げ「おいしい記事」になる、というわけだ。

 なお、上記の記事には、最も基本となる「数字」すらない。当記事には「年間売上は約330億円(25年3月期実績)、対前年比約20%増、月間ページビュー(PV)数は23億超」と書いたが、大手メディアは企業を「叩く」ため、意図的に単純な数字すら掲載していない。
 読者は時間を無駄にし、食べログは印象を落とす。このようなメディアの「VIEW数稼ぎ」はもっと批判されてもおかしくないはずだ。