記者が書けない話– category –
-
日本のテレビ番組が「この調子」な理由は「偏差値45理論」でわかる
芸能人の不倫、企業の不祥事……テレビを見ると「もっと報道すべきことがあるのではないか?」「くだらない」と感じる方も多いだろう。 だが残念なことに、これがテレビの「最適解」なのだ。 テレビ局の収入は「視聴率」で決まる。企業は広告を出稿する時、広告代理店を経由し「視聴率何%分のCMを出してください」という形で契約する場合が多い。テレビ局が、仮に視聴率を100%分売ったとしよう。ある番組の視聴率が20%なら5回CMを流せば仕事は終わり。一方、視聴率が5%なら20回、1%なら100回もCMを流さなければならない。放送局がCMを流してよい回数は法で決められているから、視聴率1%ではいつまでたっても次の契約を取ることができない。 視聴率1%の番組を作るのが「時給1... -
驚きの事実。旧ジャニーズは「カレンダー」でメディアを支配した
メディアも、メディアを叩く側も口にしない事実がある。メディアのほとんどは「株式会社」だということだ。NPOや自治体と違って、収入がなければ潰れてしまう。特段、正義を執行する機関ではなく、「正義」「報道」「公正」といったイメージを元にカネを稼ぐ機関なのだ。 どの会社でも、成績が芳しくない営業担当が上司から「問題は把握してる?」「来期の目標は?」と詰められるシーンくらいはあるだろう。メディアも同じで、雑誌が売れなければ編集長は異動、キャリアに傷がつく。番組のプロデューサーなら、閑職に追いやられ、同じ席に後輩が座ったりする。 そんなメディアに「正義」を求めるのは難しい。 正義感を持つ人物はいる。しかし、そんな人物もカネをくれる会社は叩け... -
スターバックス、シアトル本社の「日本文化破壊」と安っぽい脅し文句
96年に初の海外進出として銀座へ出店、以降『スターバックス』は急成長を遂げてきた。日本での快進撃を支えるのが、子会社にあたる『スターバックス コーヒー ジャパン(以下、SCJ)』。シアトルの方針を継承しつつ出店戦略などを練り、地下鉄構内、病院、会社のなかなどにまで進出するなど、新しいカフェのあり方を模索してきた。 が、実は『ジャパン』には不満があった。社内のNさんが話す。 「チェーンが世界に広がり、豆の仕入れが世界規模で行なわれるようになるなどシステム化が進むにつれ、日本独自の商品はゼロではないんですが、出しづらくなってきたんですよね」 日本の文化、抹茶を使った『抹茶 クリーム フラペチーノ』も、実は米国での抹茶の流行を受け、米国の本部...
1